「一本の河津桜のふくよかな 早春の雨は大地を潤し」源氏物語の中にある和歌ですが、「早春に咲く
河津桜とともに、やさしい春の雨を受けて乾いた大地を潤い始めます。土の下では、冬越しの虫たちや
新芽が本格的な春の訪れをまだかまだかと待ち続けています。」という季節の移ろいとともに自然の営みを語った歌です。恵久美地区の郷田収史さんのお宅では、今年も2月中旬から蕾が膨らみはじめ下旬に開花いたしました。河津桜は、冬季と春季の間に咲きますが、暖かい春に向かう途中に咲くため何となく心浮き立つものを感じます。時折、春告鳥の目白がやってきて吸蜜しています。5月8日からはコロナウイルスも第5類になります。すこしづつですがコロナ前の日常に戻りつつあります。桜の開花とともに私たちの心も開花宣言したいものです。
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